✅ まず押さえたいポイント

育成就労制度のポイントは、次のとおりです。

  • 技能実習制度に代わる新たな制度として創設される
  • 人手不足分野での人材育成・人材確保が制度目的
  • 3年間の就労を通じて、特定技能1号水準への到達を目指す
  • 監理支援機関は許可制となる
  • 育成就労計画は認定制となる
  • 送出しの適正化、本人意向による転籍、地域の受入環境整備も制度に組み込まれる

つまり、単に名前が変わるだけではなく、制度の考え方や運用の整理が大きく変わる可能性があります。

特定技能制度との違い

育成就労制度と特定技能制度の違いは、 「人材を育成する制度か、即戦力として就労する制度か」 にあります。

育成就労制度

人手不足分野で、3年間の就労を通じて人材を育成する制度です。

特定技能制度

一定の技能や要件を満たした外国人材が、即戦力として就労する制度です。

制度の流れ
育成就労(3年間) → 特定技能1号(5年間) → 特定技能2号

育成就労制度は、将来的に特定技能1号へつながる制度として理解すると分かりやすいです。

技能実習制度との違い

技能実習制度と育成就労制度の違いは、 制度の目的 にあります。

技能実習制度

技能移転による国際貢献を目的とする制度です。

育成就労制度

人手不足分野における人材育成・人材確保を目的とする制度です。

つまり、育成就労制度は、技能実習制度に比べて、より実務に近い制度として整理されています。

監理支援機関とは

育成就労制度では、監理支援機関が重要な役割を担います。

監理支援機関は、育成就労外国人と受入れ機関の間の雇用関係成立のあっせんや、 育成就労が適正に実施されているかどうかの監査などを行う機関です。

この監理支援機関は許可制とされ、技能実習制度の監理団体も、 監理支援機関の許可を受けなければ監理支援事業を行うことができません。

今後、外国人材の受入れを行う企業にとっては、どのような監理支援機関と連携するかが重要なテーマになります。

企業にとって何が変わるのか

育成就労制度が始まることで、受入れ企業には次のような変化が考えられます。

01

受入れの入口が変わる

これまで技能実習制度を前提に外国人材受入れを考えていた企業は、今後は育成就労制度を前提に検討する必要が出てきます。

02

特定技能との接続を意識する必要がある

受入れ時点だけでなく、その先の特定技能への接続まで見据えた考え方が重要になります。

03

監理支援機関との連携が重要になる

誰と組むのか、どこまで委託するのか、どのように管理体制を整えるのかが重要になります。

04

制度理解がこれまで以上に必要になる

送出し、転籍、受入環境整備など、制度全体の理解が求められます。

今の段階で企業が準備しておきたいこと

制度開始前の今、企業としては次の点を意識しておくとよいでしょう。

  • 制度の全体像を理解する
  • 自社の業種との関係を確認する
  • 将来の受入れ体制を考える
  • 最新情報を継続的に確認する

今の段階では、完璧に理解することよりも、 「何が変わるのか」「自社にどう関係するのか」 を把握しておくことが実務上有効です。

Info

制度改正の動向を踏まえ、企業・登録支援機関の皆様に向けて、今後も情報を整理して発信していきます。